●着工〜工事のはじまり〜 工事を始めるためにはいくつか必要なことがあります。 まず設計図を書くこと。これはもっとも大切です。これが無ければ工事はできません。 今回のように新築ビルにテナントとして入る場合はビルの設計図を基に行ないます。 しかしビルの設計・施工は非常に高精度で行なわれますが、様々な理由で図面と現場はズレが出ます。 そこで工事を始める前に写真のように現状と図面のズレを確認を行なうことが大切です。 どうにズレているのか?問題があるか?あるならばどう調整するのか?など問題ごとに検討をしていきます。 この時点での工事進捗状況はビル側にお願いした工事、つまりビルの建設ともに行なう必要のある「床コンクリート打設・電気・ガス・空調・換気・水道」といった部分が概ね終わったところです。
●確認(チェック)は大切! 前回より約1ヶ月です。この間も現場担当者と綿密に連絡をとり、必要な指示を行ないます。 設計担当の私は前回調整した通りに図面を修正し、お客様に確認を頂いたり、未決定部分について打ち合わせを行なったりしておりました。私が事務所で図面を直している間も工事は進んでいます。 そして18日は月に一度行なわれる定例会議です。こうした工事では頻度の違いはありますが、定例で関係者全員で行なう会議を開きます。この日の主な議題はビル側に依頼していた工事状況の確認です。
写真(1)は、通路から店舗を見た所です。点線の部分にお店の看板や入口が取り付けられます。 写真(2)は、バーカウンターを作るところを底上げして排水管や給水管の通 り道を確保します。 写真(3)は、厨房内です。厨房器具の取付土台や冷蔵室をビルに依頼しています。
●引き渡し ビル側工事が完了したので、完了検査を行ないました。完了検査は工事終了時に行なわれます。指示通り出来ているかどうか確認し、問題が無ければいよいよ本格的に店舗工事が始まります。 今回の検査結果、特に問題はありませんでした。 本来ならば、この後「墨出し」を行ない設計図通りの位置に壁やその他の位置を決めていきますが、この日は12月24日なのでしばらくすると年末・年始休暇になってしまいます。 そのため、墨出しは次回1月の定例時に私立ち会いの上で実施することになりました。
●本格始動〜墨出し〜 年始休暇も終わり、いよいよ現場も本格的に動き始めます。 まずは墨出しを行ないます。墨出しとは設計図を基にしながら、壁の位置や天井の位置などを現場に書き込んでいく作業です。昔 墨を使っていたので墨出しと言います。 墨壺という墨染込ませた糸が巻かれている道具で線を引き、トランシットなどで角度や高さを割り出します。
写真(1)の、上の方十字に交差しているのがスプリンクラーの主管。スプリンクラーは火災が発生した時などに天井から水を巻き消火や延焼を防ぐ装置です。 写真(2)は、墨出し作業の最中です。黄色の丸の三脚のようなものがトランシットです。道路で見かけると思います。三角形の頂点の部分にスコープが付いていて、それを水平に覗いて2点間の高低差を割り出す道具です。 写真(3)は、左が現場監督さん、右が作業員さんです。監督が作業員に対して指示を出しいるところです。